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キャンピングカーで放浪の旅 Ⅱ

全国を、写真と動画で探訪

猫神社があった。
300年前、この地にお松という女性がいた。
お松は、不当な裁きを訴え直訴した。 
しかし、直訴の罪で処刑された。
お松の愛猫が、化け猫になって、お松の怨念を晴らした。

お松大権現というその神社は、那賀川の中流にあった。
ここを通る道は、徳島から高知へ行く街道。 土佐中海道。 ※ 海側の道は、土佐浜街道。


大きな猫がお出迎え。

10年12月29日 (1)

大きな建物は、拝殿と、右の資料館。 左に下りたら、上の猫。

10年12月29日 (8)

これが、拝殿。

10年12月29日 (10)

猫だらけ。 狛犬も、狛猫(こまねこ)。 鬼瓦は、猫瓦。 何でも猫だった。

10年12月29日 (3)

拝殿の後ろにある、本殿。
この神社は、合格祈願や商売繁盛でも、多くの人が来ている。 駐車場が広い。

10年12月29日 (2)

猫や絵馬は、ここだけでない。

10年12月29日 (11)

資料館。

10年12月29日 (9)

招き猫で、埋まっている。

10年12月29日 (4)

ここは、賀茂村と呼ばれた。
江戸時代の中頃、那賀川の洪水で不作が続いた。 田畑は狭いから、村人は苦しんだ。

庄屋の惣兵衛は、立ちあがった。
村を救うため、五反ほどの私有地を担保に、野上三左衛門という富豪に金を借りた。
村人は助かった。 笑顔が戻った。

惣兵衛の妻の名はお松。 子供のいないお松は、三毛猫を大事に飼っていた。

10年12月29日 (6)

病に伏していた惣兵衛のもとに、三左衛門(さんざえもん)が見舞いに来た。
その時、借りていた金を戻してしまった。
三左衛門は、借金の証文は持っていなかった。 明日にでも届けると言った。

しかし、三左衛門はただ者ではなかった。 証文は持って来なかった。
証文をもらいに行ったら、金はもらってない、とまで言い始めた。
さらに、金は戻してもらっていないからと、担保の土地までとってしまった。 

惣兵衛の体は、心配事が重なって重くなった。 そして、後のことを心配しながら死んだ。

妻のお松は、証文を返すよう三左衛門の所に行って、要求した。
三左衛門が応じるわけはなかった。 策略だった。

お松は、奉行所に訴えた。 奉行は、徳島藩の長谷川越前守。
しかし、この奉行に、腹黒い三左衛門から、袖の下が渡っていた。

お松は、あきらめなかった。 最後の手段に出た。
徳島藩の殿様に直訴した。 直訴は死罪と分かっていて。

お松の思いが叶えられることはなかった。 死罪になる。
三毛猫と共に、すぐ近くの、那賀川と加茂川の合流点の川原で、首をはねられた。
その場にいた役人には、お松の顔が菩薩に見えたと言う。 
役人は、仕事だからやってるだけ。 切りたいわけではない。 
念仏の唱和の声が上がり、その中で、お松は死んでいった。
貞享3年3月15日の、月夜の晩のことだった。  

10年12月29日 (7)

その後、三左衛門と長谷川奉行の家には、怪事が続けざまに起こる。
耳元で猫の悲鳴が聞こえたり、召し使いの女が猫に見えたり、行灯に照らされた障子に猫の影が映ったり。
この怪猫に悩まされ続けた両家は変死や病死が相次いだ。

奉行は失脚し、お家は断絶した。 三左衛門の家も同じ。

10年12月29日 (5)

死をもって不正を訴えたお松を偲び、村人たちはその墓所を義理権現と呼んだ。
そして、お参りするようになった。
義理権現が、今、お松大権現となっている。   

    ※ ここまでは、資料館の中の資料と、「日本文史 » 日本の伝説」のHPを参照。

なお、5反の畑の場所は、分かっており、表示されている。
また、長谷川奉行の跡地が残っており、そこにお松と猫を祀った神社がある。
場所は、県立近代美術館のそば。  ここに、詳しく。 ※ お松の話に、少し違う部分もあるが。

那賀川をはさんだ川向こうに、午尾(ごお)の滝があった。
バス停にバスが止まっていて、運転手さんに場所を聞いた。
ついておいでと言ったので、バスの後ろをついて行った。
曲がり角で停まって、あっちだよって、教えてくれた。

歩いて楽しい、田舎道。 天気もいい。

10年12月29日 (12)

棚田のような、ミカン畑。
※ この写真は、偏光フィルターを使った。 上は使っていない。 違いが出ますね。

10年12月29日 (20)

小さな谷の入り口。 陽だまりのように暖かい。

10年12月29日 (13)

滝に着いたんだが、どこだか直ぐには分からなかった。
左の下に見えてるのが、少しして気付いた。

10年12月29日 (14)


八幡神社から見下ろすと、こう。

10年12月29日 (19)

高さ30㍍。 馬の尻尾に似てるので、午尾の滝と言う。 午は馬のことですね。
雨が少ないから、水量も少ない。 サラサラと静かに流れ落ちていた。

10年12月29日 (17)

上の方。

10年12月29日 (16)

滝壺。 きれいな水だった。 泳いだらダメ、とあった。

10年12月29日 (18)

魚がいた。 ゆれる波に、似ている。

10年12月29日 (15)

この辺りは、風景がいい。 途中、那賀川に沈下橋があった。
暖かいから、花は元気。

10年12月29日 (21)

三左衛門と長谷川家を呪い殺したのは、庶民のように思いますね。
両家に、何かがあったら、それは、お松と三毛猫の祟りだと騒いだ。
昔の人々は信心深かった。 両家もそうだった。 それに苦しんで、おかしくなっていった。
庶民を敵にまわしたのが、致命傷になった。

お松は、強い女性だった。 権力と戦った彼女を、庶民は忘れなかった。
お松大権現として、今に残った。
そんな感じがします。

【道の駅】    鷲の里


【明日の予定】  山の上に寺がある。 そこかな。 ここは、小さな町、歩くか。

※ キャンピングカーで放浪の旅」は、こちらです
    8,9月分だけ、タイトル一覧表が出来ています。      

【ランキング】  国内旅行は5位、 旅行全体で10位です。  放浪の旅は51位です。  
          
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【動画】
   午尾(ごお)の滝。   
 

   鷲の里へ。 ※ 動画の中で、上もこれも、名前を間違ってる。


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コメント

阿波十郎兵衛屋敷のお弓の表情、akkamuiさんの素晴らしい文章で改めて見てビクっとしました。お松権現といい、深い感情移入とよく考察された内容が、きれいな写真と相まって、地方に埋もれた情話が生き生きと蘇ってくるようです。全体が単なる旅日記と違う、今までに無かったジャンルの紀行文になっていますね。これからも楽しみにしています。無理せず体に気をつけてください。

Re: タイトルなし

人形に、あんな表情があるなんて、知りませんでした。
芸術って言うんでしょうね。
お鶴の人形は、色々あって、あの人形の表情は特にいいなって感じていました。
どこかで、また見ますよ。



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  • 怪描伝の残る お松大権現  繊細に流れる午尾の滝 ~阿南市~   他  (2010/12/29)
  • 2010年12月29日 (水)
  • 21時07分38秒
by AlphaWolfy

akkamui212

Author:akkamui212
2009年4月に放浪の旅をスタートし、11回目の日本1周に入っています。
「キャンピングカーで放浪の旅」に続き、パートⅡです。
よろしく。


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